こんにちは。CORUNUMメンバーのmahoです。
今回のテーマは 「思い出をアートに」です。皆さんは絵を描いている時、「もう描くものが無いな…何を描こうかな?」と悩んでしまう時はありませんか?
そんな時に「思い出」を描くことをオススメしたいと思います。そこで今回は、思い出をアートにする意義について説明し、次にどのように思い出をアートにしているかを紹介したいと思います。
◎「思い出をアートに」する意義
さてアート作品を作る際に「思い出」をテーマにすることはどんな意義があるのでしょうか。まずは幅広くアートの効果を説明します。
経済産業省が作成した『⼼と脳の働きから「アートの効⽤」のエビデンスを捉える』という記事によると美術鑑賞や美術創作は5つの効果があると言われています。
【5つの効果】
①幸福感・ウェルビーイング・精神的健康を増進
②社会性・コミュニケーションを促進
③「認知機能を増強」
④「不安」や「抑うつ」を低減
⑤「ストレス」を低減
①のウェルビーイング(Well-being)とは、well(よい)とbeing(状態)からなる言葉。 個人や社会のよい状態のことを指します。
Corunumの他の記事でもアートの効果について記述しているブログがあるので是非ご覧ください!
このように単なる美術鑑賞や美術創作でも多くの効果があります。そこで、題材を「思い出」にする意義はあるのでしょうか。
結論から言うと、「大いにある」と言えます。
③にもあるように「アート」と「認知機能」には多くの関連があります。
この例としてアートが記憶に大きく影響を及ぼしていることを示唆している記事を紹介します。
「カナダのウォータールー大学で行われた新しい研究で、物事を覚えようとする時は、その対象物の絵を描くことが効果的なことが明らかになりました。しかも、その効果は年齢に関係なく、認知症患者にも効果があったとのこと。(中略)
実際、単語や概念の絵を描くプロセスはさまざまな要素から構成されており、それぞれの要素が累積的に記憶を助けています。(中略)このことは、各要素が段階的に積み重なり、符号化が進むにともなって、記憶が向上することを意味しています。」
符号化とは「経験したことが記憶として取り込まれること」です。つまり、この記事では「新しくものを覚えるとき、絵を描くことを用いると効果的であり、それが符号化を促進させるため記憶力が向上する」と述べています。
このように、アートそのものの「良い効果」とアートの「記憶へのアプローチ」はそれぞれ効果があるだけでなく、相乗効果も認められると言えます。思い出をアートにすることでかけがえのない経験となることで思い出も強固なものになるでしょう。
「思い出をアートに」する意義は大いにありますね!
◎絵日記
皆さんは絵日記と言われると小学生の夏休みの宿題や朝顔の観察を思い浮かべるかと思いますが、最近 ”大人の絵日記 ”と言うものが人気を集めているんです。
日記に日々あったことを描くと、毎日が少し愛おしく見えてくるかもしれません。
また何年後かに見返すと、新しい発見に繋がるかもしれませんね。
日記帳に描くもよし!普通の手帳に描くもよし!
より自由で唯一無二な手帳になることでしょう。
◎絵手紙
皆さんは、絵手紙を描いた事はありますか?
絵手紙も思い出をアートにする方法の1つです。
残暑見舞い等の形式的なものでなくても、送りたい方に 『こんな事がありました』 と楽しかった思い出をアートにして、そしてそれを共有するのはとても魅力的だと思います。
◎廃校舎を美術館に
近年、廃校舎の活用方法の1つとして美術館にするものが増えています!
例えば、都内ですと”3331ARTS CYD” さんです。
(引用:3331ARTS CYD ホームページよりhttps://www.3331.jp/)
こちらの美術館は、旧千代田区立練馬中学校を改修して誕生したそうで、館内はあらゆる人たちの『表現したい』という想いに寄り添う‘アートの拠点’と‘地域の憩いの場’が共存する場として、アーティストから子どもまで多様な人々が集い、文化的な活動を通して芽生える創造性を大切にしています。
またこちらの美術館以外にも、沢山の方の思い出や歴史の詰まった机や椅子・校舎そのものを展示している美術館もあります。
是非1度行ってみたいですね。
◎最後に
今回は思い出をアートにする方法を紹介させて頂きました。Corunumの交流会事業ではアートを用いた企画にも挑戦しています!よければ参照してください♪
皆さんも是非ご自宅で、「思い出をアートに」する試みをしてみてください!
参考文献
・3331ARTS CYD,https://www.3331.jp/
・ナゾロジー,記憶には「絵を描く」ことが驚異的に効くという研究,https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/25291,(最終閲覧日:2024年11月21日)
・川畑秀明,経済産業省,心と脳の動きから「アートの効果」のエビデンスを捉える,pp18,https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/art_economic/pdf/001_09_00.pdf, (最終閲覧日:2024年11月21日)