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核家族化の問題点と多世代交流の意義

更新日:6月24日

こんにちは!CORUNUMこども部多世代交流会チームに所属している品川です。



今回は、人と人の交流が減っている核家族化社会の中での問題点と、核家族化社会における私たちボランティアの社会的な意義についてお話したいと思います。


 

核家族化とはそもそも何か??

核家族化の問題点について

まず、「核家族化」という言葉について解説させていただきます。

そもそも、「核家族世帯」というものは、


①夫婦のみの世帯

②夫婦と未婚の子のみの世帯

③ひとり親と未婚の子のみの世帯


これらの条件に1つでも当てはまる世帯のことを指します。

日本においてもこの人口動態・家族のあり方等社会構造の変化について問題意識を持っていて、



 

核家族化の現状

核家族の対義語が拡大家族(3世帯以上が同居する家族のこと)ですが、

近年、この核家族世帯数が増える核家族化、拡大家族数の減少が問題になっています。⁽¹


2050年には、全4206世帯のうち、約9割が単独世帯、核家族世帯を占め、残りの約1割が拡大家族を含む、その他の世帯を占めると予想されています。⁽²


この問題は、育児を支える新技術の開発や、男女平等の進展などの社会の工業化や、都市化によってライフスタイルが変化したことなどが原因として挙げられます。


また、先ほどの総務省の資料によっても総人口の減少の要因の一つとして核家族化は挙げられており、

日本だけに限らず全世界か抱える社会問題の起因の一つといっても過言ではないでしょう。

 

核家族化の問題点

では、核家族世帯、単独世帯の増加が、なぜ問題になっているのでしょうか。核家族化の問題点について解説していきます。


問題点は、様々なものが挙げられます。例えば、高齢者のみの核家族世帯では、高齢者が高齢者の介護をする老々介護を余儀なくされ、単独世帯では、高齢者の認知症の急速な進行が予想されます。また、家事、育児面での負担も増加するといった問題があり、この社会変容によって社会福祉制度の見直しが必要になるといったことも挙げられます。


今回は、拡大家族の減少によって多世代交流の機会が失われてしまうという点についてお話します。


確かに単独世帯や核家族世帯では人間関係においては「自由」ですが、同時に「切り離されている」ようにも見えますよね。


 

多世代交流のメリットと必要性

現代のネット社会では、核家族世帯化に関わらず、人との関わりを持つことを自ら避ける人が多い中で、どうして多世代交流が必要なのでしょうか。それは、多世代交流によって引き起こされるメリットの多さにあります。


例えば、家庭内、地域内で多世代の人的ネットワークが形成されることによって、身体的、精神的に健康になります。例えば、高齢者の病気の予防や子供の孤独緩和などに繋がります。また、それだけではなく、地域の活性化も期待できます。


多世代交流によって、様々な情報が交換され、日々の負担を減らすことに繋がりますし、万が一の場合、事件や災害が起きたときには、地域の住民での共助がとても大切になります。


そんな時、地域の皆さんでの多世代ネットワークにより互いが助け合えば、これらの早急な解決が期待できます。さらに、このネットワークを通じてお互いに子供や高齢者を見守ることによって事件、事故を未然に防ぐことも可能になります。


これらの理由によって核家族化が進む現代においても多世代の交流が大切だと分かりますが、実際にどうやって交流したら良いか分からないですよね。


 

私たちCORUNUMの取り組み

私たちCORUNUMでは多世代交流の重要性を理解し、多くの事業所様に協力していただき、様々な地域で多世代交流会を開催しております。お子様からご高齢の方まで、多くの世代の方々に参加していただき、アートを絡めた多様な企画を通じて、核家族化の問題点を解決するような多世代での交流を促しています。


実際に参加していただいた方からは、「普段あまり関わることのない世代の方と関わることができて新鮮だった!楽しかった!」といった声をよく頂きます。


しかし、ボランティアと聞くと、意識高い系に思え、なかなか踏み出せない方が多くいらっしゃると思います。そこで、ボランティアの楽しさを知ってもらうためにボランティア活動の利点をご紹介します。


私が考える、ボランティア活動の利点は2つあります。


①多世代交流を通じて出会う人との関わり


ボランティア活動において、チームメイトや企画の参加者など多くの人と出会い交流ができます。


企画の参加者様との交流によって、普段の学校生活では関わることのできない世代の方々と会い、会話をすることで新たな学びを得ることができます。


また、活動を共にするチームメイトは、様々な学校、学年で同じ志を持った方がチームに多く在籍しており、コミュニケーションの幅を広げることができます。そして何より、思いやりのある、優しい人が多く、それぞれが様々な能力を持ち、活動の度に多くのいい刺激を受けることができます。


先程は、近年、人との関わりを持つことを避ける人が多いと話しましたが、ボランティア活動を通じて人との関わりを持つことの楽しさに気づいて頂けると思います。

多世代交流会の様子②

②多様なバックグラウンドの人たちと時を共にする経験


私たちは企画の立案から実施、反省までをメンバーですべて行うので運営の成功体験をすることができます。また、参加者が活動を楽しんでくださる姿を見たとき、感謝を伝えていただいたときの喜びはボランティア活動のやりがいになります。


CORUNUMには様々な部署と仕事があり、自分の特技を生かした活動や苦手克服のための活動などメンバーによって活動の方針は様々です。これらの活動の他に、ボランティア活動のデメリットとして、時間に拘束されることが挙げられますが、上記で述べたようにCORUNUMには様々な仕事があり、活動の多くを占めるミーティングがオンラインで行われるため、時間の融通がよく効きます。


このように、CORUNUMでのボランティア活動には多くのメリットがあります。また、このブログを通してボランティア大切さ、楽しさを知って頂けたかと思います。


皆さんの是非、私たちと一緒に活動をしませんか。








 

参考資料

(1)厚生労働省 用語の説明


(2)総務省 市町村合併の推進状況について

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